一過性

まずは、TMGやトヨタで今までF1に携わって来られたみなさん。8年間おつかれさまでした。
勝てずに去る辛さを、お察しします。
許されるならいつまでもF1で戦っていたかったはず。
悲願の1勝への思いが、世界的な経済不況に屈してしまったと思いたくはありませんが、
戦う場にいなければ、それは永遠に叶わないものになってしまうわけですから。
おそらくは突然にその結論を聞かされたと思いますが、山科代表以上に涙された方もいるかもしれません。

ちょっと勘ぐった見方をしてしまうと、アブダビで可夢偉選手があれだけの好走をし、
来年に向けてがんばるぞ~という上昇気流を掴んでいたのに、今日撤退を発表したということは、
アブダビのレース前に上層部の中では撤退が決まっていたのではないでしょうか?

ということは、トヨタの中にアブダビが最後のレースとわかっていた人と、
わかっていなかったという人がいたことになりますね。

意見はいろいろあるのでしょうけど、出来たのならF1の現場で働くすべての人たちに、
今日が最後のレースだと伝えてアブダビを戦って欲しかった。そう思うのです。

なぜなら、僕がすがすがしくレースを終えたBMWのスタッフの笑顔と涙を見たからです。
「ありがとう! また会おうな! 新しい所でもがんばれよ!」 とシャンペンとビールを片手にレース後に語りあっていた彼らには、終わって悔いなし! というように思えたのです。

ですが、トヨタのスタッフにはそれが出来なかった。むしろ来年への大きな期待を抱えたまま、
今日の撤退という結果を聞かされた。それはわれわれの想像以上に残念だった事でしょう。

山科代表の男泣きにすべてが映っているように思いました。
しかし最終戦の形がどうだったであれ、もう結論が覆ることはないのです。

トヨタのみなさん、本当におつかれさまでした。