一過性

903 名前:いつか名無しさんが :04/08/01 19:03 ID:???
●自分の曲を使われる側としての意見

 カシオペアの曲はよくTVで使われる。いつか自宅のケーブルTVを見ていたら、競馬場中継のオッズ一覧のところでBGMに自分の曲が流れてきたので、ずっこけそうになった。パチンコ屋でカシオペアの曲がかかったりすると、集中できなくなって大負けしたりする。クイズ番組かなんかのギミックやジングルでも、よくカシオペアの「キメ」だけが使われたりする。だからもう「キメ」のない曲をやろうということになって、カシオペアの曲からだんだん「キメ」がなくなっている。そのうち絶対使われないように変拍子にしたり、全曲スロー・バラードにしたりするかもしれない(そんなわけないか?)。

 そういう経験をするたびにいつも思うんだけど、あれはちゃんと1曲1曲に対してちゃんと著作権払ってもらえているんだろうか。ぼくはJRAの実況放送のBGMにぼくのキーボード・ソロを使っていい、って言った覚えはないんだけど、許可を得なくても使えてしまうところがいい加減な気がする。もっと嫌なのは、曲のイントロとエンディングを勝手にくっつけたり、テンポ遅くしたり、逆回転にするとかいうやつ。彫刻家だったら怒っちゃうような世界だよね。本人に無断で、彫刻の頭の部分だけ切り取って、お尻にくっつけたりするようなもんだから。

904 名前:いつか名無しさんが :04/08/01 19:05 ID:???
 アメリカのように著作権の団体が複数あって互いに競合して、自分とこの管理楽曲に関しては徹底的に徴収する、みたいな状況にならない限り、今のどんぶり勘定的状況はどうにもならないんじゃないかな。アメリカ人の友人が日本に来て「よくお前らの曲はTVでかかるなあ、さぞかし立派な家に住んでいるんだろう」と言われたときは正直言って情けなかった。確かにアメリカだったら、あれだけ曲が使われたらプール付きの豪邸は間違いないところだ。
こと著作権に関する限り、日本は欧米に比べて相当遅れているのは確かだ。TV放送ひとつとってもこれだから、これからCD-ROMなどのニュー・メディアがどんどん出てきたら制度的について行けなくなることは目に見えている。
ぼく自身、今後出てくるアーティストのためにも、ある程度行動しなきゃいけない時期にきてるのかもしれない。
起こさなければならない行動は起こそうということで、これから若い人たちといっしょに考えていこうと思っている。

以上向谷実著「フュージョン狂時代」(1995 ヤマハミュージックメディア刊)p182より、原文ママ。